【茨城相続・報徳メモ】土地売買契約が未完了の場合の相続税申告について

2013年3月19日

土地売買契約が未完了の場合の相続税申告について

 

 突然ですが、相続税の申告にあたり以下のような取引が分かりました。
皆さんでしたらどのように処理するでしょうか?

 

 AさんはBさんとの間に土地の売買契約を締結しました。概要は以下の通りです。

   7月7日  売買契約締結(土地代金の一部を頭金として受領)

  10月1日  Aさん死亡(残金は未精算のまま)

  ※売買契約には、「所有権移転の時期を土地代金の残金が支払われた時とする」との特約があります。

   この場合、Aさんの遺族は相続税の申告をどのようにしたらよいでしょうか?

 

  ①相続発生時において、あくまで所有権はAさんにあるため、当該土地はAさんの相続財産として
   申告(頭金は前受金と認識)

  ②契約は締結されており、契約は有効と考える。従って土地の残代金債権を相続財産として申告

 

 ②が正しい処理となります。確かに所有権は相続発生時Aさんにあります。しかしながらAさんに残されていた
   所有権は、土地売買代金債権を担保するために有しているに過ぎないと考えるのが妥当であり、相続財産は
   あくまで売買代金債権とするのが相当と思われます。また被相続人が買主の場合も同様の処理となりますので
   ご留意下さい。

 

【参考】

  最高裁昭和61年12月5日第二小法廷判決
 

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