【茨城相続・報徳メモ】埋蔵文化財包蔵地

2013年5月20日

「埋蔵文化財包蔵地」とは・・・

 

 「埋蔵文化財包蔵地」とは、埋蔵文化財(石器・土器・居住跡など)を包蔵するとして知られている土地です。埋蔵文化財包蔵地は、市町村の教育委員会が作成する遺跡地図などに該当区域が明示されており、宅地開発をする場合には発掘調査が不可欠です(遺跡地図に記載されていない場合もあります)。しかも発掘費用は、原則、地主または開発事業者負担することとなり、予想しえないような時間とお金がかかることも稀ではありません。ではこのような土地を相続で取得した場合、どのように評価すればよいでしょうか?

 

 参考になる裁決として、国税不服審判所平成20年9月25日裁決があります。
この裁決では、納税者は「宅地開発するには発掘調査が不可欠であるため、評価する際には、土壌汚染地の評価方法同様に、想定される発掘費用相当額を控除すべきである」と主張しました。
これに対し税務署側は「評価額から実費相当額を控除できるのは土壌汚染地の評価のみである。また宅地開発をしない場合(砂利敷きや簡易舗装)には発掘を要しないため、発掘費用を控除することは認められない」としました。

 

 結論は納税者側勝訴となりました。すなわち税務署側の主張を「固有事情の考慮として不十分」として退けたのです。

従いまして評価の際には、現地確認はもちろん、市役所などへ赴き資料確認も不可欠ではないかと思います。結果、相続税を節税できるかもしれません。

 

 最後に、路線価等が個別事情を考慮して評定されている(周辺地域よりも低額にて評価)場合にはこの限りではないことにご留意ください。

 

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