2012年6月

自筆証書遺言・公正証書遺言

2012年6月26日 火曜日

自筆証書遺言・公正証書遺言

遺言書は、相続人以外の方に財産を相続させたい場合や、残されたご家族が争わないため書き残します。

                                (遺言書作成のススメ参照)

また、遺言書がある場合原則的に遺産分割は遺言書通りに進められます。

遺言書には自筆証書・公正証書・秘密証書遺言の三種類がありますが、ここではよく利用される自筆・公正証書遺言についてそれぞれの特徴を簡潔に記載します。

 

pencil自筆証書遺言

遺言者が全文、日付、氏名を自署し、押印して作成する遺言書です。

<有効な自筆証書遺言の要件>

 ・全文を遺言者が自書

 ・日付を書く(吉日は無効)

 ・署名をする

 ・印を押す   

 ・訂正・加除等の方法を守る                (民法第968条)

<メリット>                    

 ・費用をかけずに手軽に作成できる

 ・証人・立会人が不要

 ・内容を秘密にできる

<デメリット>

 ・様式不備で無効になる可能性がある

 ・家庭裁判所で検認の手続きが必要

 ・自分で保管するため、第三者に変造・偽造・破棄される可能性がある 

 

参考:自筆証書遺言の文例

               遺言書

  遺言者報徳太郎は、この遺言書により次のとおり遺言する。

  一 妻、報徳花子には次の財産を相続させる。

  (1)土地

     所在 茨城県古河市西牛谷

     地番 ○番地○

     地目 宅地

     地積 100.11㎡

  (2)建物

      所在 茨城県古河市西牛田

       家屋番号 ○番

      種類 居宅

      構造 木造2階建て

     床面積 1階 50.8㎡ 

             2階 30.8㎡

  (3)預貯金

  △△銀行古河支店に有する遺言者名義の預金の全て

  二 この遺言の遺言執行者に長男、報徳一郎を指定する。

  三 付言事項                           

  家族の皆には大変お世話になりました。            

  いつまでも家族仲良く、幸せに暮らしてくれることを願います。 

                             平成24年5月8日  

                          茨城県古河市西牛谷○番地○  

                          遺言者  報徳 太郎 印

  ※付言事項には法的効力はありませんが、遺言の動機・財産配分の理由・家族への感謝などを記載し、
   
家族への最後のメッセージを遺すことで相続の円滑な実現に役立ちます。

 

pencil公正証書遺言

遺言者が、遺言の趣旨を公証人に口頭で述べ、公証人が公正証書として作成する遺言書です。

<メリット>

 ・様式不備で無効になるおそれがない

 ・原本を公証人役場で保管するため、第三者に変造・偽造・破棄される可能性がない

<デメリット>

 ・証人二人以上の立会が必要

 ・公証人手数料など費用がかかる

 ・内容を公証人・証人に知られてしまう

 

参考:公証人手数料

 目的の価格

手数料

100万円以下のもの

5,000円

100万円を超え200万円以下のもの

7,000円

200万円を超え500万円以下のもの

11,000円

500万円を超え1000万円以下のもの 

17,000円

1000万円を超え3000万円以下のもの

23,000円

3000万円を超え5000万円以下のもの

29,000円

5000万円を超え1億円以下のもの

43,000円

3億円までは、超過額5,000万円までごとに、43,000円に13,000円加算

10億円までは、超過額5,000万円までごとに、43,000円に11,000円加算

10億円を超えるものは, 超過額5,000万円までごとに、43,000円に8,000円を加算

                             公証人手数料令第九条別表に基づき作成

 

 

 

 

 

遺言書作成のススメ

2012年6月18日 月曜日

相続人以外の方に財産を相続させたい場合や、残されたご家族が争わないためにも遺言書の作成をおすすめします。

遺言書がない場合、亡くなった方の財産を相続できるのは民法上の相続人です。

(民法第887・889・890条)                       

 

clover 遺言書を作成したほうが良いケースとは? clover

相続財産の多い少ないに限らず相続は発生します。

相続のトラブルは財産が多い場合だけではありません!

ご家族の幸せのために、遺言書で最後の意志を遺すことを検討してみてはいかがでしょうか?

 

<特に遺言書を作成したほうが良いケース>

1、子供がいないご夫婦

 →亡くなられた方のご兄弟や甥姪に相続の権利が発生する可能性があります。

 

2、兄弟姉妹の仲が悪い

 →遺産分割協議でもめる可能性があります。 

 

3、結婚をしていないパートナーがいる

 →婚姻していない場合法定相続分はありません。

 

4、相続人がいない

 →遺言書がない場合、財産は最終的に国庫に帰属します。

 

5、先妻に子供がいる

 →先妻の子供にも相続の権利が発生します。遺産分割協議に先妻の子供も参加していただく必要が
  あります。

 

6、財産の多くが不動産などの分割が難しい財産である

 →最悪、財産を分割するために不動産を処分しなければならない可能性があります。

 

7、事業をやっている                          

 →後継者以外に財産が渡ってしまう可能性があります。

                                  など

消費税の逆進性の緩和案

2012年6月8日 金曜日

今、国会では「社会保障と税の一体改革」について議論されています。

その改革のひとつに消費税の増税問題がありますが、消費税を増税するにあたり、「逆進性」が必ず問題となります。

 

逆進性とは?

「逆進性」とは、例えば年収100万円と年収1千万円の人では、5万円の消費税を負担するとしても、少額所得者の場合その負担割合が重くなるというものです。(課税の公平性が損なわれる)

 

そこで、この「逆進性」緩和のために次の2通りの案が話し合われています。

 

 ●給付付き税額控除:一定の所得よりも低い低所得者に対して所得税を控除し、

           控除しきれない場合には還付する方式

 

低減税率             :生活必需品などについては、消費税率を低減する方式

 

私個人としては、給付付き税額控除方式に賛成です。確かに番号制導入など問題はあります。

しかしながら低減税率を実施した場合以下のような問題もあります。

例えば食料品に低減税率を適用した場合、どこまで食料品とみるか?

 (子供の好きな「おかし付玩具(食玩)」は食料品?)

その他諸外国の事例です。

 → 【ドイツ】ハンバーガー

        店内で飲食 :外食となり19%の消費税

        テイクアウト:食料品となり5%の消費税

 → 【カナダ】ドーナツ

        5個以内:外食となり6%の消費税  

        6個以上:食料品とみなされ非課税 

 

皆さんはどのようにお考えでしょうか?